「正午(まひる)なり」(テレビにて鑑賞)

〜ATG・アーカイヴ(1978年・108分)

監督:後藤幸一
原作:丸山健二
出演:金田賢一/田村幸司/結城しのぶ
生のあり方を模索する若者を描いた青春映画。


日本映画専門チャンネル(スカパー)で観ました。
かなり重かったです。
これ、DVDにもビデオでもありませんでした。
それかもう廃盤か。


物語は、簡単に言うと、東京に出て行った若者が挫折して長野の実家に戻って来て生活して行くのですが、ある日、地元に残っていた唯一の同級生が、女性と東京に行く!と言い出して、家(農家)を出て行ってしまいます。
その青年もうまくいかず舞い戻ってきて、心を入れ替えて見合いをしてしまいます。
悶々とした日々を過ごしていた主人公は、自分だけ取り残されたような気持ちに襲われ、ある日、見知らぬ1人の女性が山に入っていくのを見て後を追い、乱暴しようとして女性が川原の石に頭をぶつけて事故死してしいます。
死んでしまった女性の体で行為に及び、結局最後には逮捕される!という・・・


とても真面目で手先も器用で、家電の修理の仕事をしていたのに。。
お金への執着もなく、貰った給料のほとんどを親に渡して、まじめにやっていたのに、理性を抑え切れずに犯罪行為と認識する前に、体が反応してしまったのか・・。
たった1つの過ちで、人の命を奪い、被害者を出してしまった事が、本当にやり切れなかったです。