「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)」(映画館にて鑑賞)

日本赤軍との関係も深い若松孝二監督が、革命を叫ぶ若者のそばから1972年の連合赤軍あさま山荘事件に迫る人間ドラマ。殺害される運命の遠山美枝子を坂井真紀、中心メンバーである永田洋子を並木愛枝、坂口弘ARATAが熱演。狂信的な連合赤軍メンバーの革命への夢が、悪夢へと至るプロセスが臨場感たっぷりに描かれる。壮絶なリンチシーンは目をそらしたくなるほど衝撃的だが、それ以上に彼らの思いが圧倒的な力強さで表現されている。


あまりにリアルで、観ていても 絞め付けられるように苦しいシーンばかりで、面白い!という簡単な言葉では片付けられないものがありました。
俳優一人一人が、本当にその登場人物に見えてくるほど、伝わってきました。
とにかくこの映画、長いです。
3時間以上あります。
監督自身で編集したら、5時間にもなったそうです。(笑)
あまりに長いので、第三者に観てもらったら、やはり短くした方が良い!と言われ、ナレーションや、活字で短縮したシーンがかなりあったとの事。
観る前にお話を聞いたばかりなので、色々と巡らせながら観ていました。
彼らをあそこまで狂気に駆り立てたのは、何だったのだろう・・?
共産主義を唱えて、力で伏せて行くやり方。
生温い湯に浸かっているカエルのような私には、一生分からないだろう。
ラストの加藤兄弟の末っ子の言葉が胸に詰りました。
あのセリフを山小屋で言ってたら、皆はどうなっていただろう・・。
取材の細やかさが、見事に繁栄されている作品でした。


全て観終って、館内が明るくなったので、帰ろうとしたら、監督が再び出てきてくれて、「本日は、ありがとうございました」とお礼を言ってくださいました。
今まで焼酎を飲んでいた!というのが、笑えました。
パンフレットを買うと、監督がサインをくれる!というので、並ぶ事に。
1470円でしたが、パンフレッドというよりは、物凄い本に仕上がってます。
217ページもあります。
これで1470円は安いわ。


http://www.wakamatsukoji.org/