「つぐない」(映画館にて鑑賞)

1935年夏。小説家を夢見る少女が目撃した姉の裸身と掃除夫の息子。そこから事件は始まる。無垢で多感な少女が犯した取り返しの付かない事件と、長年に渡る贖罪を描く、イアン・マキューアン原作の文芸ドラマ。


良かったです。
多感な妹の偽りの証言で、引き裂かれてしまった恋人達、そして 永遠に取り戻す事の出来ない姉妹の絆。
妹自身、自責の念に苛まれて深い想いを引きずったまま生きて行き、ラストで発表した老いた彼女(妹)の最後の小説に、とても意味深いものを感じました。
小説家になった妹への最後の作品に対するインタビューで、フェクションで作り上げた、姉と恋人ロビーの幸せな日々を語った時、それまで観てきた映画シーンが一気にふくれ上がり、涙が出ました。
そしてお姉さんと帰ってきたロビーを結婚させて上げたかったぁ〜。