「あやし」 筆者:宮部みゆき
- 作者: 宮部みゆき,方緒良
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2003/04/25
- メディア: 文庫
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しらばくして、銀次は藤一郎からおはるのところへ遣いを頼まれるのだが、おはるがいるはずの家で銀次が見たものは・・・。(「居眠り心中」)
月夜の晩に本当に恐い江戸ふしぎ噺・九編。筆者渾身の怪奇小説集!
久しぶりに宮部みゆきを読みました。
ずっと前に買ってあったのですが、秋深くなってきた頃にやっと読み始めました。
短編集で、どれもとても面白かったです。
おどろおどろしいものではないものの、冷っとする話もあったり、まか不思議な話、物悲しいもの、何故か清々しい気持ちになる物語もあり、とても面白かったです。
特に「安達家の鬼」は、見た者の心を映し出す、不思議な鬼の物語。
何故か、不思議と心が温かくなる作品でした。
そして「女の首」は、女中の身勝手な想い込みが怨念となり、奉公先の若夫婦を襲った悲しい事件が起こり、10年後に新たな展開をむかえる事になります。
生き別れになった親子の再会!怪談話なのですが感動的でした。