「火の粉」 筆者:雫井修介

火の粉 (幻冬舎文庫)
元裁判官・梶間勲の隣家に、かつて無罪判決を下した男・武内が引っ越してきた。溢れんばかりの善意で、梶間家の人々の心を掴む武内に隠された本性とは? 怪作『虚貌』を凌ぐサスペンス巨篇。
自白した被告人へ無罪判決を下した元裁判官に、今、火の粉が降りかかる。あの男は殺人鬼だったのか? 梶間勲の隣家に、かつて無罪判決を下した男・武内真伍が越してきた…。手に汗握る犯罪小説。


いや〜〜っ!物凄く面白かったです。
私の中では、東野圭吾以来のヒットです。
読むのが遅い私も、500ページ以上もあるこの本を、あれよあれよという間に読んでしまいました。
相手の罠にはまり、誰も自分の言う事を信じてもらえず、最後には子供を虐待している!とまで思われてしまう雪見自身になりきってしまい、ラストの展開まで目が話せませんでした。
そしてまた雪見自身も誰を信じて良いか分からず、疲れ果ててしまう姿がリアルなまでに目に浮かんできます。
今日、スーパーでバームクーヘンを観た時、小説のワンシーンが頭の中に蘇り、シートを観た時、これで死体を包んだのか!と、すっかり脱け出せない状態でした。
家の回りの木々も見渡したりして・・・。
重症だぁ〜〜!!
これだからミステリーは止められない。(笑)