「まぼろしの邪馬台国」(テレビにて鑑賞)

まぼろしの邪馬台国 [DVD]

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「あなたと過ごした毎日は、本当に幸せだった」
宮和子は、昭和40年代に全国に邪馬台国ブームを起した盲目の文学者・宮康平の妻である。康平と過ごした日々は、周囲からは辛いと思われていたかも知れない。だが、和子はその執念を守り、いっしょに育てていった。
宮康平。その名は島原の人間なら知らないものはいない。長崎県島原鉄道の元役員であり、素人離れした郷土史研究家、文学家、また「島原の子守唄」などの詩作者でもあった。さだまさしの「関白宣言」に、影響を与えた人物ともいわれる。しかし、学者というよりも独断的な行動や、突飛な言動から破天荒な男として名が通っていた。和子は、福岡の放送局で康平と出会い、変わり者といわれてはいても、どこか憎めない人物像に誘われるまま、島原へ向かい康平の手伝いをするようになる。昭和32年、災害の際に土器の破片を見つけたことを機に、康平の郷土愛は、「邪馬台国」探求の熱になる。和子は、目の見えない康平に古代の史書魏志倭人伝日本書紀古事記などを読み聞かせ、九州各地に康平の目となり、杖となり、共同で「まぼろしの邪馬台国」を著した。この本はベストセラーとなり、後年、第一回吉川英治文化賞を受賞する。


WOWOWで観ました。
専門的な知識も出てきて少し難しかったですが、それでも充分楽しめました。
吉永小百合さんの穏やかに黙って夫に尽くし、一途に夫婦で1つの事に取り組む姿は、羨ましくさえ思いました。
だって私だったら、好きでもない事には付き合えないから。(爆)
旦那さんを信頼している証ですね。
竹中直人さんのぶれない信念にも、物凄く熱いものを感じました。
郷土を愛し、そこに住む人達を愛し、熱すぎて,回りの人達が火傷してしまうほどです。
でも、何故か引かれました。
激しかったけど、素晴らしい一生を見せて頂いた想いでした。