「しあわせのかおり」(試写会にて鑑賞)

金沢の港町にある小さな中華料理店を舞台に、病気で閉店を決意した老齢の店主と、夫を亡くして人生に活路を見いだせない若い女性の心の触れ合いを描くヒューマンドラマ。監督は『村の写真集』で上海映画祭グランプリを受賞した三原光尋。父娘のような関係を織り成す店主と若い女性に藤竜也中谷美紀がふんし、極上のアンサンブル演技を見せる。加賀野菜や日本海の海産物など、作品の舞台となる石川県の食材を生かした劇中料理の数々にも注目だ。


先週の木曜日、久しぶりに試写会が当たって、Tジョイで観てきました。
地味ですね。きっと寝る人も出るのでは?と程です。
でも、ラストに向けて、静かな感動が待っているんです。
両親を亡くした中谷美紀、若い頃に妻と娘を亡くした藤竜也の、本当の親子愛にも似た思いやりが、とても良かったです。
寡黙な藤竜也の人柄が、一体どこまで苦労を積んできたのだろう〜と想像を描き立てられました。
そして、なんと言っても、八千草薫のどこまでも優しい人柄に、ラストは晴れやかな気持ちになる事が出来ました。