「春燈」筆者:宮尾登美子

春燈 (新潮文庫)

春燈 (新潮文庫)

土佐の高知で芸妓紹介業を営む家に生まれ育ち、複雑な家庭事情のもと、多感な少女期を送る綾子。育ての母喜和と、実父岩伍の離縁という破局の中にあって、若くみずみずしい心は激しく葛藤し、やがて束の間の淡い青春を迎える…。両親の側から生家の事情を克明に描いた名作『櫂』と、戦時下の満州での苦難の結婚生活に焦点を当てた『朱夏』を架橋する、著者渾身の自伝小説。


「櫂」と「朱夏」を読んでいないのに、行き成り続編を読んでしまいました。
だって・・・知らなかったんだもの。^^;
とにかく、綾子が何もかもが、自分中心に回っており、自分に都合の悪い事が起きても、自分の都合の良いように考えてしまうお気楽さ、半ば閉口しつつも、その分、どこまでも純粋で、一人立ちしてから、自分の信念に向って突き進んで行く彼女の姿に、当時の戦時中の状況下では、物凄く勇気がいた事と思います。
でも、「櫂」と「朱夏」の続編という事で、ラストはとっても中途半端な終り方になってます。
本編 図書館でも行って、探してこようかな〜。