「Sweet Rain 死神の精度」筆者: 伊坂幸太郎

死神の精度 (文春文庫)

死神の精度 (文春文庫)

「俺が仕事をするといつも降るんだ」 クールでちょっとズレてる死神が出会った6つの物語。音楽を愛する死神の前で繰り広げられる人間模様。


坦々と「死神」としての仕事をこなして行く死神の、ボケていないのに、ボケた会話が面白かったです。
自分の担当する人の死ぬ1週間前に現れて、「可」か「不可」を付ける!というのが、お仕事らしいです。
しかも、自分が担当する人の状況によって、容姿が変わるらしい・・。
人間の世界で、唯一 彼が好きなもの。
それが「音楽」。
CDショップで、視聴するのが唯一の楽しみ!というのが、なんとも人っぽくて面白かったです。
短編なので、ラストまできっちりとは書かれていないものの、彼が「可」と判断した時点で、対象者が死ぬ事になります。
中には、「不可」にしてあげたいなぁ〜と、自分が死神にでもなったかのように思った人もいました。
ラストの話が、一番良かったです。