「手紙」筆者:東野圭吾

手紙 (文春文庫)

手紙 (文春文庫)

強盗殺人の罪で服役中の兄、剛志。弟・直貴のもとには、獄中から月に一度、手紙が届く…。しかし、進学、恋愛、就職と、直貴が幸せをつかもうとするたびに、「強盗殺人犯の弟」という運命が立ちはだかる苛酷な現実。人の絆とは何か。いつか罪は償えるのだろうか。犯罪加害者の家族を真正面から描き切り、感動を呼んだ不朽の名作。


手紙は、映画館で1回、DVDレンタルで1回、観ました。
とても大きく重い題材を、鋭い切り口で仕上げた作品です。
映画で、色々な事を考えさせられた作品です。
そして是非、本でも読んでみたい!と思っていました。
でも旦那が買って来るのは、時間の問題!と思って、暫く待っていたら、正解!
今、東野圭吾にはまっている彼が、買ってきました。
映画はストーリー的には、本に沿ってますが、本では、ちょっとニュアンスが違うと感じました。
彼が就職した先の社長の語りでそう感じました。
直貴が、自分達家族は、正々堂々と生きて行く!と言った時、社長が、「まだまだ甘い」と言った言葉に、答えではなく、直貴達がこれから背負っていく人生の道しるべみたいなものを説いてくれたように思いました。
社長の言葉にまたまた目頭が熱くなってしまいました。
重いけど、とても引き込まれる1冊でした。