「さくらん」(DVDにて鑑賞)

さくらん [DVD]

さくらん [DVD]

演出家・蜷川幸雄の娘で、写真家として有名な蜷川実花が初監督に挑戦。原作は安野モヨコ、脚本はタナダユキ、音楽は椎名林檎と、ガールズパワーが結集された1作だ。舞台は江戸の吉原。遊郭「玉菊屋」に連れて来られた少女が「きよ葉」と名づけられ、成長して吉原でもトップの花魁「日暮」となるまでを描く。大門の上に金魚が泳ぐ水槽が飾られるなど、吉原や遊郭内の美術が斬新でカラフル。金魚や花がふんだんに使われ、時代劇とは思えない遊び心に満ちたビジュアルが、物語にぴたりと合っている。
きよ葉を演じる土屋アンナの豪快な演技が楽しい。つねに“マイ・ウェイ”で突き進み、先輩の花魁に臆することもないし、気に入らない同僚の遊女には跳び蹴りまでくらわす。強気な彼女がチラリと本音を出す瞬間、観ているこちらも胸が締めつけられるのだ。アンナに負けじと、菅野美穂木村佳乃らの大胆なラブシーンにも驚くばかり。女優陣のヌードはあっけらかんととらえる一方で、安藤政信ら男優陣を見つめる映像は、妙に艶っぽくて、女性監督らしい視線が感じられる。


アンナの良い意味での、嫌味のないキャラが光る作品でした。
過去の遊女を描いた作品に比べると、すっきりまとめられて過ぎているなぁ〜とも思いますが、美しい紅の背景によって重みが加わり、バランスが取れているなぁ〜と思いました。
菅野美穂木村佳乃の、遊女ぶりも見事でした。
菅野美穂は、最高でした。品があるけど、どこか女性特有の意地悪さも光り!でもその中に、温かさみたいな物も伝わってきました。
木村佳乃、一頃に比べると、演技が際立ってきました。
恋する遊女の苦悩を好演してました。
そしてこの遊女達を仕切っている女将がこれまたピッタリの夏木マリです。
普段は、遊女に気持ちよく仕事をさせる女将!そして、ここぞ!という時の迫力は、凄いです。
彼女の存在そのもの〜って感じでした!。
新作で借りて良かったぁ〜♪