鉄道員(ぽっぽや) 筆者:浅田次郎

娘を亡くした日も、妻を亡くした日も、男は駅に立ち続けた…。
映画化され大ヒットした表題作「鉄道員」はじめ「ラブ・レター」「角筈にて」「うらぼんえ」「オリヲン座からの招待状」など、珠玉の短篇8作品を収録。(「BOOK」データベースより)


映画で大ヒットした「鉄道員」ので、物凄く長いのかと思ったら、40ページ弱の短編なので、驚きました。
鉄道員(ぽっぽや)」は、寒い北国の小さな駅の物語のはずなのに、不思議なくらいの温かい空間の中にいる錯覚に陥りました。
「うらぼんえ」は、盆にやってきたおじいさんの粋な江戸っ子魂と、孫を想う気持ちに心を打たれた作品でした。
読んでいて、涙が止まらなかったです。
どの作品も短編とは思えないほど、情景が深く伝わってきました。
浅田次郎の作品、もっと読んでみたくなりました。