「天の夜曲 流転の海〈第4部〉」 筆者:宮本輝

流転の海 第4部 天の夜曲 (新潮文庫)
昭和31年、熊吾は大阪の中華料理店を食中毒事件の濡れ衣で畳むことになり、事業の再起を期して妻房江、息子伸仁を引き連れ富山へ移り住む。が、煮え切らない共同経営者の態度に、妻子を残して再び大阪へ戻った。踊り子西条あけみと再会した夜、彼に生気が蘇る。そして新しい仕事も順調にみえたが…。苦闘する一家のドラマを高度経済成長期に入った日本を背景に描く、ライフワーク第四部。
(amazonより)


友人から借りていた「流転の海」シリーズ4冊、やっと最後の本を読み終えました!
と言ってもまだ話は続いていますが・・。
部数を読むごとに彼の試練も壮絶な物になっていきます。
しかしその中で得た事もたくさんあり、自分の半生を振り返りながら、熊吾自ら我が子に人間として大事な事、悪い事を上手に語って聞かせていきます。
このシリーズを読む度にいつも思います。
この子はどんな大人に成長するんだろう〜と。
相変わらず豪快なお父さんです。
しかしながらこの親にしてこの子あり!という感じで、伸仁も将来は父親譲りの豪快さと母親譲りの繊細さを持ち合わせた大人になるのかな?!