「秘花」筆者:瀬戸内 寂聴

秘花

秘花

数々の能作品や芸論書を著し、能の大成者として一世を風靡した世阿弥が、身に覚えのない咎により佐渡へ流されたのは、七十二歳の時。それから八十過ぎまでの歳月の中で逆境をどのように受け止め、迫り来る老いと如何に向き合い、どうやって死を迎えたのか――。八十五歳の今だから書けた、瀬戸内寂聴渾身の大作、ついに完成。


難しい漢字が多いのと、とても読み難くて、挫折しそうになりましたが、読み進んで行く内に、少しづつ文体も慣れて来て、面白くなってきました。
流刑地佐渡島ということで、佐渡に能を伝えた人の話、とだけ聞かされていただけでしたが、自分ではどうする事も出来ない壮絶な人生に、時代の背景を感じました。
凄い作品だったなぁ〜。